アラスカでビールをなくした話
2021年11月27日 23:25
以前、と言っても去年の11月にアラ
スカはユーコン川の記事をアップしま
したが、また当時の写真が出てきまし
た。(思えば世にデジカメなるものが
出てきた頃の大昔です)
最近はアウトドアブームですが、僕の
場合はちょっと別タイプの旅で移動は
ヒッチハイクか徒歩かカヤックだった
ので、旅の計画時は全ての装備の重量
を計ったものです。
それこそスプーン1本のグラム数まで。
カヤックでの移動の際は関係ないので
すが、徒歩移動時には全て背負わなく
てはいけないので・・・。
↓現地調達の食材。
グレイリングって魚です。
めちゃくちゃ美味しかった記憶があり
ます。
魚を釣った後、移動する時には紐で繋
いでカヤックから吊るし、川に垂らし
ながら移動。
カヤック船体に持ち込むと匂いが船体
に移って寝てる時に熊が来ると怖いので。
カヤックを熊に壊されて移動が出来ない
と、次の村まで何日も掛かるし、本当に
川しかなく道路はないのでマジに死にま
す。
現地の人はマイカーじゃなく買い物もマ
イボート。エンジンはほぼ“ヤマハ製プレ
ジャーボートエンジン”でした。
今思えば無謀ですが、最初は旅費と重
量を気にしてナイフは持たずにカッタ
ーナイフ1本でした…。
カッターで魚を捌く。本当にアホでした。
さすがに次の村でちゃんとしたナイフを
買いました。でもその村まで5日ぐらい
掛かりました。
熊対策の為、食器や自分もこの煙で燻し
人間の匂いを消す毎日。
いつも手や爪は煤まみれ。
アウトドア用のガスストーブに使うホワ
イトガスの匂いも身体に沁みついていま
す。
たまに川の上でカヤッカー(カヤック旅を
する人)と出会いましたが、みんなそんな
もんです。
下の写真は夜11時過ぎの白夜。
この写真を撮ってる時に川で冷やしていた
ビール6缶がいつの間にか流されてました。
3か月の旅の中で結局、熊に出会ったり、
ヒッチハイクで中指立てて断られたり、
ガソリンが身体について自分が燃えたり
しましたがコレが一番ショックでした。
《ナチュラルワインと料理の店 ティーパス》
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