貸し切り家族
2009年11月16日 12:58
11月上旬の貸し切りパーティーがありました。
主催者企業様のお取り引き関係を対象としたパーティーでした。
開催のきっかけはあるご家族。
いつも普段からご利用頂いているご家族で、そのご主人が経営する
自社のパーティーとしてご利用いただいたものです。
有難いじゃないですか。嬉しいじゃないですか。
このご家族、初めてのご来店は2年ほど前でしょうか。
はじめはランチがきっかけだったと伺っています。
やがて夜はご主人、奥様、高校生の娘さんの3人でご来店される事も多
くなり、奥様と娘さんのお二人でお越しいただく事も。「主人は仕事はだから、
置いてきたぁ~」とのこと(かわいそう・・・)。
時にはご友人ご家族との夕食会としてご利用もいただきました。
スッタッフと「いい家族やねぇ~。どこの人やろね~」って言ってました。
貸し切りを頂いたから言う訳けではありませんが、本当に温かく楽しい
ご家族です。奥様は気さくながらいつも優しく気を使って下さり、高校生の
娘さんがまた可愛い。愛嬌があって、見た目は中学1年生ほどでちっこい。
キーホールダーサイズの人形みたい(一応、褒めてる)。ご主人の印象は、
最初は怖かった・・・です。スイマセン。ところが軽くワインが入ると赤ら顔に
なって、ふにゃ~ってなります。ご家族との夕食でリラックスされていたので
しょう。気持ちよさそうな千鳥足でフラフラお帰りになります。
今回、貸し切りのお話しを頂いた時、びっくりしました。この不況の折、
1組の予約でも有難いこのご時世ながら、打ち合わせ時に僕は言いました。
僕 : 「そんな大事なパーティーをウチでいいんですか?
ウチは家族経営のスチャラカサービスですよ。ホテルの方
がいいんじゃないですか?」
ご主人 : 「全部まかせた。やりやすい様に好きにやって下さい」
相当のプレッシャーでした。100万歩譲ったとして社内パーティーならまだしも、
取り引き先を呼ぶパーティーでしょう。
顔潰せんがなぁ~・・・。 でも嬉しいがなぁ~。
ちょっと、じぃ~んときた・・・。
とにかく料理を決めて、知り合いのソムリエさんにワインをセレクトしてもらい、
当日はランチを早く閉めて、うぁ~!きゃ~!大騒ぎの仕込みとセッティング。
そして本番当日。ほぼ初対面の取り引き先さん同士だから、そりゃ静か・・・。
そりゃ厳か・・・。全体的に硬い・・・。空気重い・・・。あぁぁぁぁ・・・。
そして数分後。
「この野菜は何?ソースは何?」、「美味しい」、「ワインもいける」、「スプマンテを
もう1本!」、「ビールまだぁ?」
と活気が出てきて、ホールスタッフの声が厨房に届かなくなる程の大騒ぎ。
料理のせいか?お酒のせいか?とにかく盛り上がってよかった。
お帰り際、お客様のほとんどが僕にわざわざ「ご馳走様!美味しかった!あのワ
インは何?」って言っていただいたのが嬉しかった。
何しろご主人に喜んでいただけたのが嬉しかった。「いやぁ~、よかったよ!最高だね!」だって。何をおっしゃる!こちらこそ「いやぁ~、よかった!最高!」デス。
今回のお受け入れ、あらゆる面でこちらこそ勉強になりました。感謝してます。
最後に・・・、
「焼酎を用意しておいて」って言われたのですが、僕は宮崎県人ながら全く
焼酎が??とりあえず仕入れました。スタッフが仕入れた焼酎を見て、
「お店で紙パックはないでしょう?」、「えっ!?」
僕は焼酎の味どころか、提供の仕方まで??だったのです・・・。
恥ずかしい・・・。当日の夕方だったので、慌てて瓶の焼酎を買いに行きました。
闇夜のテーブルに寂しくライトを浴びる余った“黒霧”が1本・・・合掌。
コメントを残す