少年が来た日
2015年6月25日 23:41
少年と言っても今年29歳になるとある男子。
ウチのお店に厨房スタッフとして来た時は調理学校1年目で
当時18歳。
ひたすら真面目で一所懸命であどけない男の子でした。
だからいつも呼ぶ時は、「少年!」って言ってました。
昼に調理学校で勉強したキュウリの蛇腹切りを、ウチのお店の
ナスで勝手に復習。
昼に調理学校で勉強した盛り付けの仕方を、ウチのお店の食材
を使って勝手に復習。
昼に調理学校で勉強した包丁研ぎを、ウチのお店の包丁を使って
勝手に復習。しまいには荒砥、中砥、仕上げ砥の3つを揃えて欲
しいって言われました。練習したいからって。足の立ち位置、肩
幅、腰、目線、包丁の当て方、力加減、呼吸の仕方、タイミン
グを一人で勝手に復習してました。
んで最後に必ず、「勝手にやってスイマセン・・・」と、
はにかみながら言う。
2年後。調理学校の卒業作品のレシピもちょっとだけ一緒に考えた。
しまいには「お店にお皿も貸して下さい・・・」って言われた。
学校の修学旅行は確かヨーロッパ。デジカメを持ってないらしく、お
姉さんから借りたらしい。一緒に持って行った充電器は間違って携帯
の充電器を持って行った・・・。すぐ充電が切れて写真は0枚・・・。
その後、ミシュラン星付きのレストランに合格!(この辺はだいぶ前の
ブログにも書いたなぁ~)。
それから彼の大躍進。
福岡、金沢で勤務し、年に1度は帰省の際にウチにお店に寄ってくれる。
持ってきたレシピは全部フランス語!。
その後、フランスで1年半。パリを中心にリヨンでも勤務したらしい。
今年、帰国して今は大阪。
そんな彼が今日、ウチのお店に食事しに来ました。
フランスに行ってた事もあり逢うのは4年ぶりぐらい。
タキシード来て馬車でやって来たら、ど~しよ~かと思った。
(おじさんのフランスのイメージ・・・)
29歳になる彼は、すっかり役職もついてるのに僕にはまだ”少年”っぽ
さを残している様に見えました。素直で実直であどけなくて一緒懸命。
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