川旅の初日の夜
2009年2月10日 23:19
大自然の中での初日の夜はさすがに緊張しました。熊にネ。
出くわすかもしれないのでネ。
旅の前にとりあえず熊に関する情報を集め対策も考えてはいたの
ですが、知識だけでは当然怖い。
まずは遭わない様にする事が大事なんです。
食料のにおいを残さない様、食事の後は食器も含め自分自身も焚
き火の煙で燻しました(少しの気休めも欲しかったので)。普段、日本
人の生活の中で買い物中にひょっこり熊に出会う事はありませんが、
北米やヨーロッパ山中では割りによくある事らしく?日本人は熊をい甘
く見すぎてると言われます。
旅の途中で合ったドイツ人のカヤッカーはその点、徹底してました。
食事する場所とキャンプを張る場所は変える。キャンプ地ではテントか
ら離れた場所の高い木の枝に食料を吊るす・・・など熊に対する心構え
がしっかりしてました。
これを徹底するのは大変なんですよ。本当に・・・めんどくさい・・・。
だからやっぱりしませんでした・・・。
夜(と言っても白夜なので夜12時ごろでも夕方みたい)、右手に小さな
ナイフ、左手にベアスプレーを持って寝袋へ。気温はやや肌寒い程。周り
は川の流れの音と小鳥のさえずりが聞こえる程です。
もんもんとしながら数時間、ガザガザッと小動物の音?
リス?キツネ?音は小さい・・・かな?
大丈夫!大丈夫?・・・いや!もしかしたら熊のシッポが枝を触った音?
大変?大変!
撃退法その1)
大きな音を出して「人間がここにいるぞぉ~」とアピールする事。
熊は人は危険という事を知っています。でもいきなりアピールすると熊も
驚いてパニックになり襲ってくるそうです。ましてや子育て中の母熊は我
が子を守る為、見境ないそうです。季節は雪解け後の春、まだ食料の少
ない早春、熊の出産の時期・・・。
撃退法その2.)
ばれない様にじっとしている。熊とわりと距離があって、熊が気付いてい
ない様だったらという条件。
結局は撃退法1.2も熊に遭う時は遭うし、殺られる時は殺られる。自然
界に勝手にお邪魔したのは人間なのだから・・・と言う事ですね。
初日の夜は、その2の「じっとしている」作戦を実行しました。朝、漫然と
しない様子で寝袋から這い出てきました。あの夜は、恐怖のあまり自分の
心臓の大きな音しか聞こえなく口から飛び出てきそうでした。この心臓の音
に熊が気付くんじゃないか、俺の心臓うるさいぞ!暫く止まってろ!って本
気で思いました。
止まったら終わりなんですけどね[E:sweat02]
(続く・・・)
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